妹の恋人は姉の彼氏の従弟
先生は
私の顔をまっすぐに
見つめていた

「冗談?
生徒にジョークを
よくないですよ」

私は苦笑いをして
先生の肩を叩いた

「本心を
言ったつもりだよ」

え?
私の腕が
先生の肩から
落ちて行った

風邪のせいで
頭が動かないのだろうか

考えることができない

加藤先生はにっこりと
ほほ笑むと
ベンチを立ちあがった

「答えは聞かないで
おくよ」

先生はコートで
動き回っている
女バスの輪の中に
入って行った





私……
告白されたのか?
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