妹の恋人は姉の彼氏の従弟
でも味はどうだろう?

私は椅子につく



この際だ
中途半端な手伝いなんかしてやらない

全部
海堂彰吾にやらせよう!

私は席につくと
海堂がコップに
緑茶をいれてくれた


私は一気に飲み干すと

誰よりもさきに料理を食べた


まずいって言ってやろうって
心に誓いながら

いや
まずいって思いたい

バスケット少年は

やっぱり料理は無理でした…
みたいな結果が欲しい

何でもできるなんて

むかつくし
苛々する


私にできないことを
海堂ができるなんて

悔しいもん
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