ネコガールの恋
ネコガールはとても困ってしまった。

パーティーには大火が来るのに、宮城も
来るとなっては、ネズミーシーの再現で
ある。

これを言いに来たのが、宮城ひとりだっ
たのならば、ネコガールとしても断り
やすかったのだが、

いま、宮城の隣にはナッツがいて、当然
OKだろうと思っている真っ直ぐな目で、
ニコニコしてネコガールの方を見ている。

そういう純粋な目で見られたら、ネコ
ガールとしては断りづらいのだ。

「そ、そうね、ネコ博士叔父さんに聞い
 てみるわね」

そう言ってとりあえず逃げたネコガール
だが、ネコ博士の許可も何も、彼は先日

「何人でも友達連れておいで。参加費は
 5000円だけどね」

と言っている。

これは断れないな~と思ったネコガール
は、まあ今回はパーティーで、遊園地
じゃないし、いっか、と

次の日、宮城にカウントダウンパーティ
ーのチケットを渡した。





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