ネコガールの恋
「ネズミーシー、行ったことないの?
 じゃあ、行こうよ、今度の日曜日。
 スケジュール空いてる?」


ネコガールはなんだか愉快になってきた。
大火のこのストレートさは、決して不快
ではない。

遊園地にも、そういえば何年も行って
いなかった。

大火と話しているうちに明るい気分に
なってきたネコガールは、笑いを含んだ
声で、

「空いてるわよ!じゃあ、デートじゃあ
 ないんだけど、遊びに行ってみる?」

と、大火の誘いを承諾した。


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