ネコガールの恋
日曜の朝は、快晴であった。

ちょっと風があり、肌寒いが、空は青く、
雲はほとんどない。

これは良い天気ね、と、恋だの愛だのを
期待しているわけではないが大火と遊ぶ
のは楽しみに感じているネコガールは、

青いコートを着て赤いマフラーを巻き、
ブーツを履いて、アパートの鍵をガチャ
っと閉め、

茶色いルイ・ヴィトンのバッグを小脇に
抱えて外階段を降りていった。



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