◆遊園地の支配人◆+。
憂鬱な生徒達
「まじ学校だるぅい」
「あはは―っ!!今日から授業かあ―………サボるう?」
高い声を出すのは、あの人しかいない。
華宮香織だ。
美山葵と登校中だった。
「数学サボろ―」
華宮と肩を並べて喋ったのは、美山葵だ。
「うん!!…………ねぇそれよりか何か気が付かない?」
自分の髪を掴み、美山に見せる華宮。
美山はじっくり見る。
くるんくるんの睫毛のなかの瞳で見る。
「はぁ~?????分かんねっ」
美山はそう言うと、タバコに火を付けてタバコを吸う。
その華宮は煙を、手で扇いで臭わないようにする。
「ねぇ分かるでしょぉ」
ぷぅっとする華宮。
「私はおめぇの彼氏かっつうの」
タバコの白い煙を口から出す。
「もぉ………じゃあ先生に聞こお」
そこで美山は吹く。
「ぷっ……!!センコーに聞くのけ?」
「先生なら分かってくれそおだも―ん」
スキップをする華宮。
「普段ならセンコーって言ってんのに、山水ときたら先生かよ」
ハッと、呆れる美山。
「相当気に入っちまったな……」
美山はタバコを地面に捨て、火を足の裏で消す。
「今日国語はサボんないよ―」
「どうせ山水のセンコーだからだろ」
「せいか―い!」
「………はぁ」