青春ing
間もなく、チーム対抗試合が始まった。ウチの高校の体育館は広く、3チーム同時に試合ができるため、とても効率が良い。オレ達のチームは順調に勝ち進み、いつの間にやら決勝戦まで登り詰めていた。
「やっぱ安海の居るチームは強いよなぁ!優勝確定じゃね?」
「いやいや、まだ分かんねーだろ。あっちのチームには金山(かなやま)が居るからな。何たって、バスケ部の現役キャプテンだし。」
皮肉にも、最後の戦いは以前のチームメイトが率いる奴らだ。金山とはよく話していたし、理解し合っていた。だからこそ、恐ろしい。あいつはオレがバスケをする上での強みも弱みも、全て知っているのだから。裏を返せば、オレもあいつの長所と短所が分かっているということになるのだが。
久し振りに顔を合わせた金山は、相変わらずまっすぐな目をしていた。あまり人と慣れ合わないオレに、嫌な顔一つしなかった奴だ。あいつには、在に似た天真爛漫さがある。
「安海、久し振り!まさかこんな所で一緒にバスケできるなんて、びっくりだよ。」
「あぁ。“仲間としてじゃない”のが残念だけどな。」
「確かに!でも、そこが面白い所でもあるんじゃない?」
「やっぱ安海の居るチームは強いよなぁ!優勝確定じゃね?」
「いやいや、まだ分かんねーだろ。あっちのチームには金山(かなやま)が居るからな。何たって、バスケ部の現役キャプテンだし。」
皮肉にも、最後の戦いは以前のチームメイトが率いる奴らだ。金山とはよく話していたし、理解し合っていた。だからこそ、恐ろしい。あいつはオレがバスケをする上での強みも弱みも、全て知っているのだから。裏を返せば、オレもあいつの長所と短所が分かっているということになるのだが。
久し振りに顔を合わせた金山は、相変わらずまっすぐな目をしていた。あまり人と慣れ合わないオレに、嫌な顔一つしなかった奴だ。あいつには、在に似た天真爛漫さがある。
「安海、久し振り!まさかこんな所で一緒にバスケできるなんて、びっくりだよ。」
「あぁ。“仲間としてじゃない”のが残念だけどな。」
「確かに!でも、そこが面白い所でもあるんじゃない?」