【実話】ありがとう…。
って言ったら、

『抱っこしてもらうからいい』って言ったの本当になっちゃったね」

そう話していたら、お母さんがいきなり傍に来て、

「どれ」

って骨壺を取り上げられた。


お母さん、私の事…気に入らなかったの?

今までは、たかさんが居たから優しかったの?



智兄と秀兄に挨拶をして、お寺を後にした。



家に帰り、ボーッとしていると、秀兄から電話が来て、

「家においで!」

って。


本当は、お母さんと顔を合わせるのが嫌で、行きたくなかった。


でも、秀兄がせっかく誘ってくれたし、迷ったけど、行く事にした。


たかさんの家に着くと、秀兄が出迎えてくれて、

「2人だと、何だか寂しくてさ。迷惑じゃなかった?」

と寂しそうに笑った。

「いえ。ただ明日、早番なので、あんまり遅くまでは居られないけど…」



「分かったよ」

と優しく笑った顔は、たかさんにソックリで、胸が痛かった―‐。


その後、ご飯をご馳走になって話をしていると、秀兄がたかさんの部屋の方へ行き、

「望ちゃん、ちょっと」

と手招きするので、たかさんの部屋へ行く。


「たかさー。確かに他の女と遊んではいたみたいなんだ。


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