【実話】ありがとう…。
それから数日後。
たかさんの夢を見た。
何処かは分からないけど、たかさんが仏壇の前に立っていて、自分の遺影を眺めている―。
「たかさん、自分が亡くなったの知ってる…?」
「うん、知ってる」
「何でここに居るの?」
「分かんない…」
「苦しくなかった?」
「今は、苦しくない」
と優しく笑った。
「良かった…。たかさんは、今、何処に居るの?」
「空の上に居る。空から全部見てる。望が泣いてる事も…。見てらんなくて、様子を見に来たんだ」
「たかさんと一緒に逝きたい」
「連れて逝けない。分かるだろ?お前はまだ生きなきゃいけない。だから…連れては逝けない…。ごめんな、一緒に居てやれなくて」
悲しい顔をして、ゆっくりと歩いて行く。
「嫌だ!行かないでよ!!もう独りは嫌だよ!お願い―‐」
たかさんに追い付こうと、泣き叫び必死に走っているのに、距離はどんどん離れて、見えなくなってしまう。
自分の声で目が覚める。
枕は涙でグショグショに濡れていた。
次々に涙が零れる。
声を出して泣いた―‐。
「どうして…?又、置いて行くの…」
たかさんの夢を見た。
何処かは分からないけど、たかさんが仏壇の前に立っていて、自分の遺影を眺めている―。
「たかさん、自分が亡くなったの知ってる…?」
「うん、知ってる」
「何でここに居るの?」
「分かんない…」
「苦しくなかった?」
「今は、苦しくない」
と優しく笑った。
「良かった…。たかさんは、今、何処に居るの?」
「空の上に居る。空から全部見てる。望が泣いてる事も…。見てらんなくて、様子を見に来たんだ」
「たかさんと一緒に逝きたい」
「連れて逝けない。分かるだろ?お前はまだ生きなきゃいけない。だから…連れては逝けない…。ごめんな、一緒に居てやれなくて」
悲しい顔をして、ゆっくりと歩いて行く。
「嫌だ!行かないでよ!!もう独りは嫌だよ!お願い―‐」
たかさんに追い付こうと、泣き叫び必死に走っているのに、距離はどんどん離れて、見えなくなってしまう。
自分の声で目が覚める。
枕は涙でグショグショに濡れていた。
次々に涙が零れる。
声を出して泣いた―‐。
「どうして…?又、置いて行くの…」