【実話】ありがとう…。
たかさん…。

貴方と笑って居た頃に戻りたい!

そう思っちゃいけない?

幸せになりたかった。

新しい恋を…してもいいかな…?


あの頃の私に戻りたかった―‐。


貴方は知ってたのかな?

ダメになるって―。

だから、許せなかったんだよね…?


あっちは、霊感の強い人だった。


初めて私の部屋に来た時、誰かの視線を感じて、辺りを見回す。


それは、ガラステーブルに飾られている写真からだと気付く―‐。



多分、霊感のない人は、たかさんと私が頬を寄せ合い、幸せそうに微笑んでいる…そうとしか感じなかっただろう。



でも、あっちは違ったみたい。


異様な程に突き刺さる冷たい視線―。


背中がザワリとした―。


「あの写真って…亡くなった彼氏!?」



「うん…どうして?」


「いや…」

この時は、この位の会話しかしてなかった。


部屋を後にした後も視線を感じる…。


あっちと付き合い始め、何日かした頃…。


あっちの部屋の中で異変が起き始め、そして、あっち自身にも―‐。


夜遅くにパソコンを弄っていると、突然部屋の電気が消えた。


電球が切れたのかと思い、変えてみるが付かない。


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