【実話】ありがとう…。
居ないんだよ!!



私は、そんなに強い女じゃない―‐。


辛い時、寂しい時は、優しく抱き締めて欲しいと思う事は、いけないの?



それがいけないって言うなら、どうすればいい…?


たかさんを嫌いになりたくないの―。



結局、一睡も出来なかった。


あっちは、あの後大丈夫だったかな?


いつもより早い時間にリビングに降りて行く。


「おはよう、いつもより早くない?」

と母が話し掛けてくる。


「うん。早くに目が覚めちゃったからさ」



「そう。なら、ご飯の用意出来てるから、顔洗って食べたら?」



「うん、そうする」


本当は、寝不足で食欲なんて無かった。


顔を洗い、テーブルに着く。


「いただきます」

そう言ったものの、箸が進まない…。


キッチンから母が来て、

「食事減ってないけど、どうかしたの?」



「ううん。何ともないよ」

無理矢理口に運び、何とか食べる。


「ご馳走様」

茶碗をキッチンに下げ、逃げるように階段を上った。


「うっ、気持ち悪い」

胃薬を飲もうとした時に、携帯が鳴った。


~♪~♪~♪~

慌てて携帯を手にし、画面を見ると、あっちからだった。


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