【実話】ありがとう…。
仕事終わったら、連絡来れ!!

―――――――――――

休憩時間も終わり、仕事へ戻る。



今日は、珍しく急患も入らず、時間通りに仕事が終わる。


「それじゃあ、上がります!」



「お疲れ様~」

詰所に居た看護師の達が声を掛けてくれる。


「お先に失礼します」

と挨拶をし、地下のロッカーで着替えをして、たかさんへ電話をする。



プルルルル―。プルルルルッ

「もしもし」



「仕事終わったら連絡来れ!!ってメール入ってたから」



「もう帰れるんだよな?」



「うん」

話をしながら外へ出る。

「もう病院着くから待ってろ!!送ってやるから」



「うん…ありがと」

電話を切る。


病院の壁によしかかり、たかさんが来るのを待つ。



はぁ…。何で今日に限って迎えに来てくれるんだろう?

後ろめたいから?


はぁ…。いつもなら、急患来たりで上がれないのに、神様って意地悪だな…。


そんな事を考えていたら、目の前に車が止まった。


助手席の窓が開き

「乗れ!」



「うん…」



「お疲れ!」



「うん」

窓の外を見つめたまま返事をする。


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