【実話】ありがとう…。
ドアをノックすると、懐かしいたかさんのどうぞと言う声が聞こえ、病室へ入る。


「久し…振り…」



「おお、悪かったな」



「う・ううん」


約2ヶ月振りの再会。


たかさんの顔をまともに見る事も出来ず、会話も上手く出来ない。



本当は、こんな形で再会したく無かった…。


「どうした?そんな所に立ってないで、こっちに来て座れよ」



「うん…」

おずおずと出された椅子に座る。


「俺、これから手術なんだ」



「そっか…」



「お前がそんな落ち込んでどうするんだよ!患者は俺だぞ」

そう言って、豪快に笑った。


昨日のメールが嘘のように明るいたかさん。


「ごめん…」



「謝るなよ!仕事帰りで疲れてないか?」



「うん、大丈夫。私が来たいから勝手に来たの。気にしないで!」



「ありがとな。けど、そろそろ手術の準備で看護師が来るはずなんだけどな」


その時丁度ドアをノックする音が聞こえ、

「佐藤さん、手術したら暫くお風呂に入れないから、シャワー浴びて来てくれる?」

と看護師は言い、病室を出て行く。


「俺、シャワー浴びるから、望、帰ってもいいぞ。戻って来たら他にも


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