【実話】ありがとう…。
「葬儀屋さんって…葬式とかする葬儀屋さん?」



「そっ!俺には絶対無理だけどね!まぁ、ある意味そんな所で働いてるの尊敬するけどな」

そう言って、笑ったね。


「たか、俺、そろそろ行くわ。一応、仕事中だからさ」



「おう」



「じゃあな、たか。また来るよ!望ちゃん、コイツの事、頼むね!」



「はい」

返事をすると、お兄さんは病室を後にした。


「たかさん~。緊張したぁ。いきなりお兄さん来るんだもん」



「俺だって、来るなんて思って無かったし…。まぁいいんじゃね?」


その後、昔の様に他愛もない話をしていると、またドアをノックする音が聞こえる。


いきなりドアが開き、

「たかー、調子どうだー?」

と如何にもヤクザですって感じの人達が入って来た。


挨拶をし、

「たかさん、私、そろそろ行くよ」

と言って、立ち上がると

「いいよ、ここで待ってろ」

と言ってたかさんがベッドから降りて、ヤクザらしき人達と喫煙所へ歩いて行った。




~15分後~

「悪かったな」



「ううん、大丈夫だったの?」



「ああ、どうせ直ぐ帰ると思ったから。お前帰っちゃって、豊さん達も帰ったら俺、暇じゃん!」


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