【実話】ありがとう…。
突然の言葉でビックリした―‐。


奥さんだって…そう言ってくれるの…?

嬉しくて、とびっきりの笑顔で返事をした。


「…豊さんとは、もう仕事しない。切るから…」



「うん…」



「今回で切る人間…決めたから!…俺も男だから遊んでないとは言わない。けど…飲み屋の女は切るから!お前の事は、ちゃんと考えてるし、大事にしないとバチが当たるな。大事にするから…。来ない女はダメだよ…」


ねぇ…話をしていた時、何を思っていたの?

本当は…ずっと待ってたんだよね…?

もしかしたら…来てくれるかもしれない…。

ずっと待ってたのに…ね。


「うん」



「俺さ、病気が治ったら、俺みたいな奴とかの話聞いてやるような仕事がしたいんだ」

そう言った、たかさんの顔は…希望に満ちていたね。


「カウンセリングって事?」



「出来るならな。俺も今回は、本当にキツかったし…」



「なれるといいね!」


「後は、望の母さんが店出したら、その手伝い!仕入れに行ったり、店にたまに居て望の監視」

そう言って大笑いしたね。


「そうだね!母さんが店やったら、私は、勿論手伝うし、店にも出るからさ」


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