落日
聡とは、あれから毎日のように会っている。
サービス業のカフェ店員の休みは平日、一般企業の総務部に籍を置くOLの休みは週末。
朝から晩まで丸一日を一緒に過ごすことはなかったけれど、それでも私たちは時間をつくって会い続けた。
「……聡はあのカフェでずっと働いていくつもり?」
ある日曜日の夜、私はベッドのなかで聡に尋ねる。
照明をわずかに落とした寝室。
聡はいつものようにタバコを吸いながら、私に言う。
「どうだろうね。カフェの仕事も結構楽しいし……」
「……正社員なの? それともバイト?」
気になっていたことを私は率直に突きつけた。