【中編】糸[続編追加]
「茉李、無理矢理にでも抱きたくなる。」


「ふぇっ?」


私は、まさかの事に変な声を出してしまった。


「.....。まさか、茉李の許しがでると思わないしさ。なんかさ。」



よかった。


りっくんも余裕がなくて。


「りっくん、お風呂では嫌だけど。りっくんになら....いいよ。」


私は、顔を赤くしながらりっくんに言った。


「マジで?」


りっくんは、驚きを隠せないみたい。


私とは、簡単にそういうことできないと思ってるのかな?


私は、りっくんとつきあいはじめた時点で覚悟は決まってたんだけどな。


さすがに、お風呂は想定外だったけど。


「茉李、今夜は寝かせらんないけど。覚悟しろよ。」


私は、りっくんの言葉に無言で頷いた。


今夜、私はりっくんのものになる。


不安だった事も少しは解消されるだろう。


私たちは、お風呂の中でイチャイチャするわけでもなく。


夜の事ばかりに意識して普通にお風呂にはいった。


りっくんいわく


『そこまでうえてない。さすがに裸を見ると、ヤりたくなるけど、茉李が大事だから我慢できる』


だって。


矛盾してる部分もあるけど、いいんだ。


大切にされてるってわかったから。
< 33 / 62 >

この作品をシェア

pagetop