【中編】糸[続編追加]
「お前さ。そんなんじゃ、また壊れるぞ?」


「だって、りっくんと一緒にいたいもん。だったら....」



達矢は、私の頭を優しくなでてくれた。


「わかった。今日、翠が泊まりに来るのなしにするから。」


達矢は、優しい。


翠ちゃんがいる時は、りっくんは来ないから。


「ありがとう。」


私は、達矢の肩に頭を乗せた。


「もう少ししたら行くぞ。それまで、このままでいいから。」


「うん。」


涙が止まらないよ。


りっくん。


どうして?


あれは、誰?
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