【中編】糸[続編追加]
家につき、私はりっくんにメールした。


何回もうっては文面をなおしたメール文。


『ごめん。今日は、お母さんが帰れるみたいで....。泊まりにくるのは、また今度ね。』


嘘をついた。


返事を待たずに、携帯の電源を切った。


翠ちゃんにも悪いことしたな。


私は、帰ってから気を紛らわすように料理をはじめた。


りっくんリクエストのシチュー。


そして、ハンバーグにグラタン、オムライス、サラダとたくさんつくった。


食べきれないぐらいの量。


料理を作ってると涙なんかでなくて。


学校で何が起こってるかなんて知らなくて。


頭の隅にもなかった。


考えたくなかったから。


少しでも考えたら涙が止まらないってわかってるから。


作った料理をそのままにお弁当を食べた。


そして、部屋に閉じこもった。
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