【中編】糸[続編追加]
本当に私はりっくんの彼女なのかな?


不安になってきた。


いつも紗緒ちゃんと口げんかばかりで私と話しなんかしないし。


紗緒ちゃんに嫉妬しちゃうよ。


「茉李?」


「へっ?」


「どうかした?ぼーっとしすぎだよ。」


「べ、別に何でもないよ。」


私は、すぐに作り笑いをした。


たぶん紗緒ちゃんは、私のそれに気づいているんだろうけど流してくれた。


てか、結局勉強なんて頭に入んなかったよ。


どうしよう。


結局、紗緒ちゃんが帰り道に教えてくれた。


これだけ覚えたらいいところを。


こういう所が優しいんだよね。


やっぱ、りっくんには、ドジっこの私より紗緒ちゃんみたいなきれいな人がいいのかな。
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