【中編】糸[続編追加]
「嘘なの。あんな状態じゃ、ダメだから....」


「俺来ないで、一人だったわけ?」


不機嫌すぎるりっくん。


「違うよ。達矢が翠ちゃんの泊まりなしにするって。」


「じゃあ、達矢に言っとけ。俺が泊まるって。」



「うん。」


私は、りっくんにとびきりの笑顔を見せた。


「よかった。」


やっと、りっくんは、ほっとしたみたい。


なんでかな?


そんなに笑えてないかな?


「りっくん?」



「どうした?」


「.....なんでもない。」

気のせいって思うのが一番だよね。
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