ちゃんと分かってよ…。




シャワーの音がする。
お風呂に入ったのかな?


「邪魔」


恭介の声が頭の中で聞こえる。
涙がじわりと滲み出てきた。

あんな冷たくて低い声
初めて聞いたの。

不安なの。
嫌なの。

「っく…、……っ…、………っ…」

「…っく……っ…きょっ…すけぇ…、…っく……」

恭介に乾かしてもらった髪はあたしの涙でまた濡れた。
















「…」

強く強く…
立ち上がった。








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