FIVE STAR
「あれ。もうそんな時期かー?困るなぁ。楽しかったのに」
この二人は同じ会社に働いてるのかな。でも、なんだろう。ちょっと会話がおかしいかも…。
「仕方ないだろ。その仕事したいんならここをやめればいいけどな」
潤也、意味深の発言!
「それはしないよ。また減っちまう」
…なんの会話をしてるんだろ。私には分からない。
「じゃあ、俺は帰る。その子、どうすんの?」
潤也は私の方を見た。
「そうだ美優。家とか大丈夫か?」
ギク…
家、なくなっちゃったんだけど…。
「あの…家なくなっちゃたんで…」
私は苦笑い。
「その話本当か!?」
さっきまで大人しかった潤也がその言葉に食いついてきた。
「え…そうですけど」
「お、俺らラッキーかも♪」
春樹は笑顔を浮かべた。
「よし、中入れ。潤也もな」
訳が分からないまま、私たちは部屋の中に入った。