FIVE STAR
5人でひとつ
羽波潤也[ハナミジュンヤ]。あいつの本名。
そして…
「ちょっと集まるか。潤也、二人呼んでくれ」
入社して次の朝だった。
前、春樹たちの班に入っていた人の部屋を借りた。
部屋にあったのはベットやテーブル…まぁ、普通に生活はできる。家具があるだけで“もの”がないだけ。
そして、その部屋は私の部屋になる…。
「あいつら起きてんの?まぁ、電話すっか」
今は春樹の部屋。
潤也は携帯電話をジーンズの尻ポケットから取り出して“二人”に電話をかけた。
「…あ、蓮華?お前…寝起きだろ」
『…何よ、もう…。今、いい夢見てたのに…。何があったの?』
女の人の声が聞こえる…。
「何がってお前…。一応、今日島田に渡すだろ?」
『あぁ!そうだった。…でも、なんでいちいち電話してくるわけー?』
「蓮華ぁー!!おはようっ。いい報告があんだよ!」
「ちょ、お前…」
春樹が潤也の携帯電話を奪った。
「新しいメンバーが入ったんだ」