FIVE STAR

「じゃあ、とりあえず、カフェで働いてもらおう。最初はCランクらへんの仕事やって…だんだんとランクを上げていく。それでいい?」



カフェ…。前にバイトしたことある。



「はい!よろしくおねがいします!!」



私は笑顔で答えた。



「…今見た限りだとすぐランクが上がりそうだな」



そうオーナーは言ったあと、車イスを動かし始めて、ある棚から書類みたいなものを出した。



「はい、働くところについての書類。あとでここに連絡しとく。働くのは2週間後。それまでは高校に普通通り行ってればいい。あ、君たちはあとの2週間、もう一頑張りあるけど」



オーナーは私を抜いた4人を見た。



「はい、頑張りますよ」



春樹が白い歯を見せて笑う。



「じゃあ、美優は私たちの班、決定ね♪」



「よかったなぁ、蓮華」



「祐介、美優に手、出さないでよね」



「出すかバカ」



蓮華さんと祐介さんの会話がなんだか可笑しい。



「…」



潤也は黙ったまま。愛想ないなぁ…。



そして、今日からこの班の一員。働くのは2週間後。



なんだか楽しくなりそう♪
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