FIVE STAR
「よ、美優」
「祐介?」
ドアを開けてみるとそこには祐介がいた。
「整理できた?なんか手伝おうと思って」
祐介は笑みを浮かべた。
「ホント?ありがとう。でも丁度終わった。…中、入る?」
「あ、いいよ。じゃ、春樹ンち行こうよ」
「う、うん…」
私は玄関に置いてある黒色のパンプスに足を入れた。
「ねぇ、祐介ってどこの部屋?」
「ん?俺?」
パンプスは履けた。
「俺はこの階の一番右奥。いつでも来ていいから」
「あ、じゃあ分かりやすい」
私は玄関から出て、ドアの鍵をしめた。
「じゃ、行こうぜ」
「うんっ」
祐介はお兄ちゃんみたいだ。