FIVE STAR
――
私はミノリヤからマンションまで歩いて帰っていた。大体10分くらいで帰れる。
「アハハ!!」
さっきから後ろでにぎやかな声がしていた。男女合わせて5人くらいだろうか。
「じゃあな!大和[ヤマト]!!」
…聞き覚えのある声。私は思わず後ろを振り返った。
その声の主も私に気づいたみたい。
「あ…。じゃあ、俺も行くな!またなっ」
その人は私の元へ走ってくる。
「美優、今帰り?」
「う、うん…」
春樹だ。