FIVE STAR
もしかしたら春樹がいるかもしれない。
なんてちょっとした期待をするのは当たり前?
ま、そういうのはおいといて…。
それにしてもこのマンションは広い気がする。
前のアパートと比べるからそう思うんだろう。
私は部屋を出てずっと右へと進んでいた。
ピンポーン♪
インターホンを押す。
祐介いるかな?
ガチャ
「…美優?」
「やっほ」
外は少し暗いけど今は丁度昼。
祐介を見てみると少し寝起きっぽい。
「もしかして今、起きた?」
「…おう」
眠そう…。
「どした…?」
「いや、みんなに会いたいなぁって思ったんだけど、祐介と春樹の部屋くらいしか知らないから…」
「…まぁ、中入れ」
私は初めて春樹以外の部屋に入った。