FIVE STAR
――
私は黙々とキッチンの前でオムライスを作っていた。
祐介はさっきからお笑い番組を見てて笑いっぱなし。と思ったら急に立ち上がって私の後ろにある冷蔵庫をのぞいた。
「祐介、どうかした?」
「いや、飲みモンねぇかなって」
「ふーん」
私は作業に戻った。次はとき卵を…
「あ、卵出してくれる?」
「はーい」
祐介はパックごと取り出した。2・3個しか入っていないよう。
「ん。ありがと」
「…」
「え」