FIVE STAR

「アンタ…」



富雄さんだった。



「オレに娘が出来た覚えはねぇが…」



なんでか目と鼻が赤いぞ…。



「お前は俺たちのたったひとりの“娘”だ!」



鼻の下を人差し指で左右に動かしながら言った。



「…!!」



私の顔が徐々に緩んでくる。



「美優っ!!」



峰子さんと富雄さんは私を包みこんだ。
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