FIVE STAR
かすかな事実
ピンポーン♪
「はーい」
私は早々と玄関へと急ぐ。
ガチャ
「みーゆうっ♥♥」
「うわっ」
蓮華が私に飛びついてきた。
今日は支払いの日。もうあれから3ヶ月経っちゃってあと2週間しかミノリヤで働けない。今度の仕事は介護ヘルパー。
「私の部屋知ってたの?」
「ゆーすけに聞いたの」
祐介か…。ちょっと会うの気まずい…。
「蓮華の部屋とか知らないんだけど…」
「あ、私?私、最上階のね、エレベーターの右横!」
「最上階っ!?」
最上階ってことは…お金持ち!?
「すごいね、蓮華…」
「あ、ずっとアドレス聞きたかったんだけどね…」
蓮華と他愛のない話をしながらオーナーの所へ向かった。