FIVE STAR
――
「さぁ、今回の収入はどうかな…」
オーナーがそれぞれの封筒を覗く。
「ねぇねぇ」
「なんだよ」
横にいた潤也をつついた。
「ランクとか言ってたけど私たちの班って何ランクなの?」
小声でつぶやく。
「…多分、A」
「多分!?」
「正式なランクは言われねぇの。オーナーただ一人が知ってるだけ。…給料からしてそんくらいになるな」
「ランクが違えば、給料も違うの?」
「…んだよ。めんどくせーな。そうだよ。お前、分からなかったのか?喫茶店のバイトであそこまでもらえるか?」
あ、そうかと私は納得。
「朝霧、そんな馬鹿だったっけ」
ムカッ!
潤也を睨みつけてはみたものの軽く笑われてる…。
南だからって調子乗るな!!
「潤也と仲いーな♪」
横から春樹がつぶやいてきた。
…な。
春樹がそんなこと言わないでよ…。