FIVE STAR
「そんなカッコして寒くないの?って待たせてごめんな。ちょっと遅かった?」
「ううん、大丈夫だよ。ごめんね、呼び出したりして」
「いいよいいよ。で、なんの話?超気になる」
ベンチに座っている私の隣に春樹が座った。
ドクン…ドクン…
「あの…私…ね」
「うんうん」
今から告白されるとはまったく思っていなさそうな春樹の顔。
それがまた私の緊張感を上げる。
「…」
「なんだよ?早く言えってっ」
春樹がニッっと笑った。
言おう。
もう言わなくちゃ。
「私、春樹が好き」
――…