FIVE STAR
――
「…ん」
目が覚めたと思ったら、まだ1時間しか経っていなかった。
そして、ベットから体を起こした。
「よう、起きたか」
「…潤也」
もう授業が始まっているというのに、潤也はそこにいた。
「学校…行ったんじゃないの?」
「別に今日、行かねぇでも何も問題ねぇから」
なんて余裕な奴なんだろう。
もしかして潤也、私のこと心配してくれてるの?
潤也はテレビをつけ、その後、テレビの音量を小さくした。
「朝、なんも食べてねぇよな」
「う、うん…」
潤也、意外と優しかったんだ。なんか見直すかも。
すると潤也は机に置いてあった袋から、サンドイッチとスポーツドリンクを取り出した。
「これ、食べとけ。あとゼリーとか軽めのモン、買ったから食べたかったら言えよ」
あれ…
なんか優しすぎない?