お嬢様☆執事
「今日は私の長女、凛の誕生日パーティーにお越し下さり、まことにありがとうございます!」
パチパチと拍手が喝采。
やっぱりすごかった。
ある人は車、ドレス、時計、家をプレゼント。
どれだけお金持ちなんだか。
「ねぇちゃん、ねぇちゃん」
「ん?どした、拓真」
拓真が沙羅に話しかける。
「今、姉貴と話してる男の人いるだろ?あの人、姉貴の婚約者らしいよ」
「え、うそ」
みんな婚約者、いるもんなの?
「拓真はいないの?」
「俺?学校にいい子がいるけど」
「えー、何それ!」
「うるせー!」
やっぱり兄弟だなぁ。
とつくづく思う沙羅。
「じゃあ、俺料理取ってくるわ」
と拓真は行ってしまった。