お嬢様☆執事
沙羅の顔は真っ赤に染まっていた。
幸い、誰も通り過ぎていないことに安心する。
いきなり、何…?
酔った勢い?
お酒って怖いな…。
今さっきのことはお酒のせいにした沙羅。
…ドクン…ドクン…
酔った勢いと言ってもあれはドキドキしちゃうよ…。
ていうか、秋山さんどうしよ…。
寝ちゃってるし…。
よし、とにかく私の部屋に連れて行こう…。
沙羅は秋山さんの体を運ぶことにした。
しかし、男一人、16歳の女の子にはきつい。
「…秋山さーん、起きてよぉ…」
呼びかけながらも返事はなし。
「…もう」
沙羅は頑張ることにした。