お嬢様☆執事
秋山さんはほかの執事とはちがう。
お姉ちゃん、拓真の執事を見てきたけど、一定の境界線がある。
執事が入り込んではいけない境界線。
私がオープンだったからかもしれないけど。
…うまく言えないけど、
秋山さんは…。
ねぇ、あなたは何を想ってた?
もし、まだ私を好きでいてくれているのなら、
私はあなたのそばにいる。
今なら応えられる。
お嬢様と執事だろうと。
本当は好きになっちゃいけない。
でも、二人の気持ちがあれば…。
なんて、そんな簡単にいくのかな。お嬢様と執事の恋愛なんて聞いたことない。
沙羅は涙を流した。
儚く、切ない想いをこめて。