お嬢様☆執事
でも、なんでかな。
あっさり、妥協されるとなんだかさみしくなる。
お母さんに相手してもらいたいのかな。
でも、私は16歳。
もうそんなことをする年齢ではない。
「沙羅様、お迎えにあがりました」
「…ありがとう」
迎えが来たみたいだ。
もちろん秋山さんがいる。
二人っきりとは言えない。
運転手さんがいるから。
「聖夜様のお返事ですか?」
「うん、そう」
今までとなんの変わりない会話。
でも、顔を合わせると恥ずかしくなる。