お嬢様☆執事
いつも、沙羅様沙羅様言って堅苦しい感じだったけど…。
「もしかして、俺意外?」
「…うん。意外」
「そりゃ、そうだよ。いつも頭下げてる仕事だから、普通の俺見たらびっくりするよな」
「…そうだね」
「あ、こっち」
「?」
沙羅の手を優しく引っ張った。
「どうしたの?」
「ほら、綺麗な貝殻」
…またそうやって優しい笑顔を見せる。
創也はかがみ、あるひとつの貝殻をとった。
「…きれぇ」
それは鮮やかな光沢を魅せる貝殻。