お嬢様☆執事
沙羅は自分の目を疑った。
「ど…して?」
「白石沙羅、久し振りね!」
「有紗…さん?」
そこにいたのは有紗だった。
驚いたのは沙羅だけではない。
「…なんで、アイツがいんだよ」
クラスのみんな、驚いていた。
「うそ…」
有紗がいるということは…。
間違いない期待。
「ちょっと来てくれる?」
有紗は優しく微笑んだ。
「…うん」
沙羅は有紗に近づく。
「久しぶりだね」
「そうね…」
有紗さん、また綺麗になってる…。
なんていうんだろう。前と何か違う。
「…イギリスは?」
「今、お休みなの。その休みの間に日本に…ってこと」
少し間を開けて有紗は言った。
「聖夜も帰ってくるから」
キッパリそう言い張った。