お嬢様☆執事

「まだ、来てないの?」



「…そうよ。学校が終わるまでには帰ると思うわ」



…あれから、どれくらい経つ?



もう半年は過ぎてる。



…会いたい。



「今、帰ったばかり?」



「ええ、この通りよ」



有紗は私服で来ていた。



「…手紙、来た」



「私も来ましたわ」



「私、もう大丈夫だから」



「…ごめんなさい」



有紗は弱々しく答えた。



「…友達にならない?」



沙羅は言った。



「え?」



「聖夜に色々聞いたの。私、有紗さんと友達になりたい」



「…有紗でいいわ」



「…」



「沙羅って呼んでいいかしら?」



「うん!よろしくね、有紗」



沙羅たちは笑った。



「僕もいれてくれよ」



…え?





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