お嬢様☆執事

聖夜



聖夜



会いたかった



声を聞きたかった



そばにいたかった



「…沙羅?元気にしてたか?」



「…う、ううん…」



うまく声が発せない。



「そうか…。僕は元気にしてたよ。あ、手紙読ませてもらったよ。ありがとう」



「う…」



さっきよりも落ち着いた沙羅。



「…沙羅」



聖夜は沙羅を離した。



これが私たちの決定的な関係。



…仕方ないよね。



涙を袖でぬぐったあと、沙羅は笑った。

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