お嬢様☆執事

「…聖夜、ありがとう」



泣き顔で笑う沙羅。



「こちらこそ。ありがとう」



聖夜、ずっとあなたのこと忘れないからね…。



「あ、秋山くんはどう?」



「え?」



あ…。



「元気…だよ」



「そうか。…よかったな」



聖夜は私のこと、なんでも知ってるね。



「どういう…」



「ん?好きなんじゃないのか?」



ニヤと意地悪く笑う聖夜。



「なんで、知ってんのよ」



「沙羅の事なら知り尽くしてるって言っただろう?」



「…そうだね」



聖夜、背がのびたね。



もっと届かなくなっちゃった。



顔立ちも大人らしくなってる。



よく見るとずいぶん変わってるね…。



でも

< 143 / 212 >

この作品をシェア

pagetop