お嬢様☆執事

「いつイギリスに帰るの?」



「…明日」



「は!?明日!?」



じゃあ、今日一日ってこと!?



「ど、どうして今日…」



「沙羅に会いたかったから。有紗もね。元気にしてるかなって。ただそれだけの理由」



はは…。さすがお金持ち。



「わざわざ、ごめん…」



「なんで謝る?何の支障にもなってないよ」



ハハと笑う聖夜は輝いて見えた。



「さすがだねー」



「…?」



キョトンとした顔をした聖夜。



…聖夜にとっては当たり前のことか。



「じゃあ、いつでも…」



「いつでも、ではないな。こっちも忙しいんだ。丸一日の休みは今日が初めて」



「…お疲れ様です」



「いえいえ」



聖夜、後継ぎだもんね。




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