お嬢様☆執事

「おかえりなさいませ」



いつものようにメイドのお出迎え。



「お鞄、お持ちいたします」



「ありがと」



そのまま、自分の部屋へと向かう。



「…秋山さん、着いてきて」



沙羅の隣を離れようとした創也を引き留める。



「かしこまりました」



無言で創也と二人、部屋へと向かう沙羅。



「…」



部屋に入るなり立ち止まった。



その様子を見て、創也は後ろから沙羅を抱きしめた。



「元気、ないよ?」



「…創也、私、好きだからね」



今、言わないといけない気がした。



「…ずっと好きなんだから」



「俺も好きだから…」



いつもなら、もうお互い体を離してる。



なのに








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