お嬢様☆執事

「…何やってるのよ」



突然聞こえた声。



一気に顔が青ざめる。



「…おかあ…さん」



そこに母がいたのだ。



「どういうこと?」



母は冷静に言葉を発する。



「…」



重い沈黙が続く。



そして、その沈黙を切ったのは…



「奥さま、私が悪いんです。私が無理やり…」



「ちが…」



「私が!私が無理やり迫っただけです」



嫌だ、自分だけ悪いみたいなこと言わないでよ…。



元はといえば、私が…。



「そうなの…?」



ものすごい険相な顔でそれを確かめる母。



「そうです。全部、私が悪いんです。処分は承知の上でございます」



「創也…?」


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