お嬢様☆執事
…いなくなっちゃうの?
嫌だ…。
気持ちとは裏腹に何も言えずにいる沙羅。
「…そうね。覚悟しときなさいよ」
「…はい」
嫌だよ…。
創也…。
母が部屋を出た。
「…ごめんな」
「なんで謝るの?私が悪いんだよ?それに創也がいなくなるのは嫌…」
「俺が沙羅を好きになったりしたから…」
本気で言ってるの?
「違う。創也のせいじゃない。そもそも、今さっき…」
「沙羅は悪くない、悪くないんだ。白石財閥の娘だろ?」
「そんなの関係ない…」
沙羅の力が抜けていく。
「…沙羅」
創也は沙羅の頭をなでた。
「愛してるよ」
本気で創也は言った。
「創也…」