お嬢様☆執事

このことがバレた結果。



「2週間、あと2週間だけ秋山を雇うから」



創也といれる時間は2週間、14日間。長いようで短い。



でもワガママなんて言ってらんない。



ただ、一つ安心したことがあった。



母は秘密にしてくれていたのだ。



父や拓真、凛にも言ってない。



3人だけの秘密にしてくれていた。



なら、処分する必要ないんじゃないの?



見て見ぬふりをしてくれたらいいんじゃないの?



でも、そんな願いは叶わない。



「いつかバレるわよ。必ずね。お父さんにバレたら、この白石財閥から追放されるわ」



なんでよ。



「…私たちみたいな者と執事が恋愛するなんて非常識よ。お父さん、世間を気にする人だから」



…やっぱ、ダメだったんだね。



「でも…」



母は優しかった。

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