お嬢様☆執事
最後の14日間
「沙羅、あと2週間よろしく」
「うん…」
沙羅を安心させるためか、創也はいつもの笑顔を浮かべた。
ようやくもう一つの家にも着き、リビングのソファーに座っていた。
「…初めて来るなぁ」
沙羅はここに来たことはなかった。
「俺は何回か来たこと、あるけど」
創也は立ち上がってキッチンへと向かった。
この家の構造は一般の家と同じような感じ。
「ごめんね」
「もういいから。はい、紅茶」
沙羅の前に紅茶をおいた創也。
創也の手にもティーパックがあった。
紅茶をすすった。
「んー♪おいしい」
悲しい顔、しちゃいけないよね。
この2週間は楽しく過ごさなきゃ。
「よかった」
創也は沙羅のとなりに座った。
なんだか、同棲してるみたい。
沙羅の鼓動は激しく打つ。