お嬢様☆執事

ずっと、好きでいてやるんだから。



あなた以外と婚約はしない。



してやんないもん。



なんで好きでもない人と夫婦にならなきゃけないの?



まぁ、そういう感じで聖夜と出会ったんだけど。



「ねぇ、創也」



「何?」



沙羅は創也の胸の中。



「ここ出たら、どこ行くの?」



「分からない」



「…もう会えないのかな」



「どうだろうね」



「…」



沙羅の表情が曇る。



「守れないかもしれないけど」



「?」



「いつか会いに行く」



それ、本当?



「破ったらごめん。とりあえず、約束な」



二人の小指を絡ませた。



「うん、約束ね」



この約束、守れる?



私、信じてるからね。

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